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麦の穂をゆらす風

 原題はThe wind that shakes the barley

 ケン・ローチ監督

 スパナで十亀さんや前田さんがこの映画について感想をかいていたので前から見たいと思っていたが 劇場での公開を見逃して しまっていた

 前進でも 映画時評が 投稿されていたので 見た人も多いと思います

 レンタル・ビデオ店のヒューマンというコーナーで お薦め2位で展示されているのをみつけて みました

 一番よかったのは 闘争歌を歌いながら パルチザンの部隊が霧の中から 出てくる 長まわしの シーンです  霧の国 アイルランド!

 歌は聴き取れなかったのですが なんか これから 蜂起するぞ とザック ザックという 足音 感動しました 泣けます

 映画の題となっている アイルランド蜂起を 今に 伝える 歌 the wind that shakes the barley も すごく 心に 染みます

 麦の穂をゆらす風 の公式ホームページで歌だけは聴けますhttp://www.cqn.co.jp/muginoho/

 18世紀の蜂起の歌らしいけど 日本語に訳すると

 古き愛は 恋人に

  新しき愛は 祖国アイルランドに

   柔らかな風が 谷間に吹き渡り

    黄金色の麦の穂をゆらした

 

 二人の 絆を 断ち切る言葉は 

  辛くて 口に出せないが

   それよりも なお 辛いのは

    異国の鎖に 縛られる屈辱

     

 それで私は言う

  山の谷間へ

   夜明けに仲間を 求めて行こう

          柔らかな風が 谷間に吹き渡り

      黄金色の麦の穂を ゆらした

 ロシア革命と同じ時期 アイルランドでは千人の青年らによって1916年のイースター蜂起がたたかわれ、1920年の独立戦争へとひきつがれた

 アイルランド独立の英雄 を描いた映画 「マイケル コリンズ」では IRAの問題が今ひとつ理解できなかった

 ケン・ローチ監督は 民族解放闘争内部での階級対立の問題を 大地と自由、カルラの歌、ブレッド&ローズなどでも おなじみの 討論形式で 問題提起している

 治安警察隊の乗車を拒否する列車の運転士 民族解放闘争における労働組合の果たす重要な役割も描かれています

 イースター蜂起で、捕らえられて処刑されたジェームズ・コノリーの演説の一節を暗記している主人公が 獄中で運転士に語りかけるシーンも感動的です

「明日、イギリス軍を追い払い、ダブリン城に緑(アイルランド)の旗を掲げようとも、社会共和国を組織しない限り、我々の努力は無に帰する。イギリスは、その資本主義者を通して、その地主を通して、その金融家を通して、彼らがこの国に植えつけたすべての商業的で個人主義的な制度を通して、私たちを支配し続けるだろう」

 

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映画がおもろい」カテゴリの記事

コメント

ジェームス・コノリーを調べていてこちらに辿りつきました。ご紹介の映画『The Wind That Shakes the Barley』の中で彼のスピーチの一説が紹介されていたのがきっかけです。

「映画の題となっている アイルランド蜂起を今に伝える歌 the wind that shakes the barley もすごく心に染みます」

同感です。美しい歌でしたね。

「イースター蜂起で、捕らえられて処刑されたジェームズ・コノリーの演説の一節を暗記している主人公が 獄中で運転士に語りかけるシーンも感動的です」

おっしゃるとおり、このシーンも印象に残っています。やはり、言葉に力があるからなのでしょうか。

言葉の持つ力を今一度考えてみたくなりました。

投稿: ETCマンツーマン英会話 | 2013年11月 8日 (金) 22時00分

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