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家を追われた人々

サブプライムローンで家を追われた人々は今どうしているのでしょうか

次の記事からすこし想像してください

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サブプライムローン問題、米黒人

社会を直撃 = AFP

http://www.afpbb.com/article/economy/2342580/2565411

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【1月29日 AFP】米国の黒人はかつて、小さな資産でマイホームを取得

する大きな夢を抱いていた。だが彼らの多くはサブプライムローン(信

用力の低い個人向け住宅融資)問題で窮地に追い込まれ、アメリカン

・ドリームが「経済アパルトヘイト(隔離)」の悪夢へと変ぼうする現状に

直面している。

 サブプライムローンの破たんが引き起こした「嵐」により、国内では多

数の国民がつつましい持ち家を追われ、金融取引の犠牲となったこと

に怒りの声を上げている。犠牲者の多くはマイノリティーに属する。

■ローンに苦しむ有色人種、白人の3倍超

 米NPO「United for a Fair Economy(公平な経済のための連合)」は、

「サブプライムローンを抱える有色人種の数は(白人の)3倍超」と推計

し、2000年以降の合計で彼らの所有資産が1630-2780億ドル(約17兆

-30兆円)失われたと指摘する。

 現在、全米で210万人が住宅融資の返済を滞らせているとされるな

か、減速する地域経済とローン利用に慣れた黒人住民を多く抱えるオ

ハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)は、サブプライム問題の申し

子となっている。

 クリーブランド市関係者によると、住宅の差し押さえは7万戸におよび、

一帯がゴーストタウン化した地区もあるという。

 同市は関係金融機関を告訴。信用力の低い個人に簡単な審査のみ

で高金利で貸付した、黒人を対象に悪質な融資を行ったと指摘している。

 クリーブランド市では、住民の27%が4人家族で年収2万ドル(約215万

円)以下の低所得世帯だ。彼らの多くが、変動金利引き上げ後のローン

を払えずにマイホームを手放した人間をごく身近に知っている。

■有色人種が「金もうけの餌食」に

「有色人種が多数を占めるクリーブランド、デトロイト(Detroit)、ボルティ

モア(Baltimore)に、市民の多くが大規模な差し押さえの大波に飲み込

まれた、という共通点が見られる。これは決して偶然ではない」と話すの

はクリーブランドの低所得者層の多い地区に住むジェシー・ティンズリー

(Jesse Tinsley)さん。

 ティンズリーさんは、「差し押さえが頻繁に起き始めたころ、地域住民

は危機を叫んだが、誰も何もしてくれなかった。今では白人の住宅街で

(差し押さえが)起きている。市当局はようやく現実を直視した」と言い、

「市長はわたしたちの地区のために4年間無策だった。市は(差し押さ

えを)当然としてきた。今になってやっと、わたしたちが金もうけの餌食

になったことを誰もが認めるようになった」と指摘した。

 サブプライム問題に詳しいNPO「Center for Responsible Lending(信

頼できる融資実現のためのセンター)」のニキータ・ベイリー(Nikita

Bailey)氏は、住宅ローン問題は黒人の資産消失をもたらす危険をは

らんでいるとみる。

 ベイリー氏は、「サブプライム市場は現在、米国黒人社会に過去に

前例のない大規模な資産減少を引き起こしつつある。まさに『経済ア

パルトヘイト』だ」とAFPに語った。

■クリーブランドを襲ったハリケーン「カトリーナ」

 クリーブランドの日刊紙、「プレーン・ディーラー(Plain Dealer)紙」の

コラムニスト、フィリップ・モーリス(Phillip Morris)氏は、サブプライム

問題がもたらした被害の規模は、2005年にニューオーリンズ(New

Orleans)を襲ったハリケーン・カトリーナ(Hurricane Katrina)のそれ

に匹敵すると述べる。

 モーリス氏はこの「クリーブランド版カトリーナ」により、市内で最も

甚大な被害を受けた郊外地帯で2万4000人近くが家を失ったと話す。

モーリス氏によれば、「彼らは家具、衣類、家族の写真さえも持たず

に家を捨てることを余儀なくされた」と嘆く。

 ハリケーン・カトリーナの最大被害地区では、1万3700家屋が倒壊

し、3万5000人が家を失った。

■政府の無策を非難する声

 モーリス氏はまた「ニューオーリンズのセントバーナード(St.

Bernard Parish)では被災から2年以上たってから、住宅を失った住

民6000人に対し政府が1人当たり平均6万5000ドル(約690万円)の

援助金を支給した。だがクリーブランドとその郊外では、復興援助も

なければ、大統領の視察もない」と指摘する。

 クリーブランド市議会議員のザック・リード(Zach Reid)氏は、「地

震やハリケーンの方が良かったかもしれない。スーツを着た人々に

よる災害よりも、自然災害の方がまだ対応が簡単だ」と語る。

 クリーブランド版カトリーナの「被災地」では商店主、レストラン経営

者、住民らのあいだで、州政府と連邦政府への怒りが拡大している。

 住民の1人、ジョン・ブレット(John Brett)さんは、「ジョージ・W・ブッ

シュ(George W. Bush)大統領も上下両院も現状を認識していながら

傍観を決め込み、何の手立ても打たなかった」と非難する。

 ブレットさんは市内のバーのカウンターで酒を飲みながら、「氷河

が目前に迫っているのに進路を変えなかったタイタニック号(Titanic)

のようなもの」と政府の無策にあきれ顔だ。

「政府は、マイホーム取得というわたしたちのアメリカン・ドリームを

打ち砕いた。これだけ多くの人々が住居や不動産を手放す事態は、

大恐慌の時代でも見られなかっただろう」ブレットさんはつぶやいた。

(c)AFP/Luc Olinga

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