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辺野古の攻防

辺野古のカヌー隊からの報告を転送します。

どうか辺野古へ駆けつけてください。
・ダイバーが足りません。無抵抗で海底の機器設置場所に座り込むわた
し達のダイバーに対して、殴る蹴るの暴行が水中で行われています。多
くの目撃者、カメラが集中することによってこのような命にかかわる危
険な行為を止めさせることができます。
・カヌーに乗る方が足りません。もうみんなへとへとです。来ていただ
ければ、時間を作って練習を行います。


以下報告です。
昨夜、午前0時には100人ほどの人たちが集まってくださ
り、交代で寝ながら監視行動を続けました。
午前4時、出航準備をしに外に出たところ、海の方からエンジンの音が
ゴウゴウと鳴り響いています。海上は海上保安庁の船で埋め尽くされて
いました。

午前5時半、汀間(ていま)漁港から阻止行動の船を出そう
とした時に、海上保安庁は異例の船舶検査などを行ない出航時間を大幅
に遅らせるという手段に出てきました。

午前7時、既に作業が強行されている海に出ると海上保安庁の大型巡視
艇4隻、中型2隻、小型2隻と数えきれないほどのゴ
ムボートが襲ってきました。結果として午前中3ヶ所については
作業をさせず、午後もカヌー隊が向かったところでは、作業をやめさせ
ることができました。
それでも多くのポイントに調査機器がおろされています。

わたし達は、小さなカヌーにのって6艇ずつが小船に曳かれて一日中走
り回りました。
また、ダイバー達、シュノーケルの人たちも、海底に打たれる杭の切っ
先に手を伏せてギリギリのところで止めるようなシーンもありました。
こちらのダイバーはその度に殴る蹴るの暴行を受けています。
浜に戻ったときは午後5時半でした。10時間以上海上にいたことにな
ります。



ところで、わたしは子どもの頃父より「海上保安庁の人間には誇りがあ
る、海上自衛隊は人を殺すためにあるが、彼らは人の命を救う仕事をし
ているのだから」と聞かされていました。
もちろん、多くの海上保安庁の方々は紳士的でしたが、とても残念な、
酷い行為も今日一日でたくさん目撃しました。

例えば作業船にカヌー隊がしがみついていた時に船がバックを始め、雇
われている漁民は安全を考えてゆっくり引き離そうとしていたようです
が、海上保安庁のボートから「もっとスピードを出せ!」と怒鳴られ漁
民の方は仕方なくスピードを上げました。その結果カヌー1艇が
転覆しました。彼らは人の命を守るどころか、危険にさらしたのです。
海上保安庁の職員は、まるで防衛施設局の職員か業者のように漁民に指
示し、危険行為、場合によっては生命の危険にある行為を行うよう命じ
ました。

違う場面ではゴムボート2艘でカヌーの隊列を挟み、執拗にカヌーを波
で煽り、転覆させました。これも一つ間違えると波と船体に打ち付けら
れ命を奪いかねない行為でした。

また、少なくとも2ヵ所で海上保安庁のゴムボートが、白化現象から漸
く回復しつつある貴重な浜珊瑚に船で激突しました。手前を走る海上保
安庁のゴムボートが積む2機のエンジンがその衝撃で飛び上がるのを目
撃しました。

海底にしがみついて非暴力で阻止行動をしているダイバーに対して、作
業員もしくは海上自衛隊員たちは殴る蹴るの暴行を加えてきましたが、
海上保安庁の隊員は見て見ぬふりです。

しかし国は「反対派」というレッテルを貼り、「妨害行為・暴力行為」
をしているというネガティブキャンペーンを必ず展開するはずです。

作業を強行している業者の人も海上保安庁も、海上自衛隊も防衛「省」
も国もきっと信じられないのだと思います。
金儲けのためでもなく、暴力を振るわれても振るうことなく、他者や自
然の平和を守るために行動する人たちの心を彼らは信じられないのだと
思います。
全て力でねじ伏せることが出来ると思っている人たちは、非暴力で立ち
向かって来る一般市民が心底恐いのだと思います。
人の心を信じ、平和を信じ活動する市民たちがいることを心底否定した
いがために暴力を持って望んで来るのだと思います。
平和を創るために体を張っている仲間たちは「暴力を振るう者が一番弱
い」ということを知っているのです。
暴力の弱さを国に伝えるために、愛する日本には暴力に頼る国になって
欲しくないという命をかけた訴えをしているだけなのです。
人間は自分にやましいところがあると他者に対して暴力的になるもので
す。海上自衛隊導入は「国の逆切れ」と理解していただいていいと思い
ます。

これから国がありとあらゆる方法を用いて「辺野古の阻止行動」に対し
て張って来る「ネガティブキャンペーン」「マイナスイメージ宣伝作
戦」に引きずられてはならないと思います。真実を伝えている仲間たち
の声を信じてください。国が今回のことで墓穴を掘っていることに気付
くまで、私たちは平和を求めて進むだけです。

金城さんを追悼する仲間からも以下メッセージ

辺野古で10年以上に渡って座り込みを続けていた「命を守る会」代表である金城祐治さんが亡くなられました。今晩お通夜が行なわれています。(20日(日)10:20に出棺し、16:00から告別式を「辺野古・平和の塔」の広場近くの葬祭場で行います。辺野古の美しい海を見下ろす場所で祐治さんの今までの人生に感謝し、「金城祐治」という「本当の人間として生きようとした」尊い命を皆で心を込めて送りましょう。

今日は皆悲しみに暮れながらも阻止行動を続けました。祐治さんが私たちに伝えてくれた「平和の心」を、今度は私たちそれぞれが「1人の人間」として伝えて行く時です。祐治さんが目指した「新基地建設白紙撤回」はまだ達成されていません。しかし祐治さんの死を「志半ばなのに残念です」と表現するとしたならば、それは違います。祐治さんは辺野古に基地を造らせなかったではないですか。伊江島の阿波根昌鴻さんのように徹底非暴力で、座り込んで平和を伝え、そして辺野古の海を見つめながら、絶対に基地を造らせなかったではないですか。「平和を守るというのはこういうことだよ」と、その姿で示してくれていたではないですか。施設局が車で辺野古漁港に来た時、座り込みのメンバーたちが炎天下で熱くなった道路の上にゴザを敷いて座り、施設局の人たちにもゴザを出し、向かい合って心を込めて話しあっていた時の祐治さんの一言一言が今も心に響きます。あくまでも「本当の人間」であり続けようとした人でした。命を守る会の小屋で低音の独特の声でもの静かに語るその根気強さにいつも心打たれました。

以前、私は伊江島で生前の阿波根昌鴻さんの話を何度も聴く機会に恵まれました。阿波根昌鴻さんも独特の語り口で、徹底非暴力を命をかけて貫いた人でした。沖縄のガンジーとも言われた人でしたが、今私の中では祐治さんと阿波根昌鴻さんが重なって見えます。

徹底非暴力を貫くために必要なことは何かと私は考え続けてきました。1人の人間として真実の生き方をするためにはどうしたらいいのか考えてきました。それを「心を込めて考えなさい」と身をもって示してくださったのが阿波根昌鴻さんであり、金城祐治さんでした。銃を突きつけるアメリカ兵の前に座って、相手を尊重し、必ず伝わると信じ切って平和を語り続けた阿波根昌鴻さん。疲れた体にむち打ちながらも施設局の人たちに心から語りかけた金城祐治さん。非暴力を貫くために必要なこと、それは「人を信じ抜く」ということだと思います。敵とか味方とかではない、人間同士心を通わせるためには信じるということ以外に方法は無いということだと思います。暴力を振るう人間の心の弱さを自分のことのように心配し、その「心」に「心」を持って臨む。暴力に対して暴力を持って臨んだとしたら、それは深い深い恐怖と不安の崖を共に転げ落ちてしまうような事態になります。暴力を持ってその崖を落ちていく人を、信じることを持って支えていくこと、それが本当の平和への道です。「こんなやつ崖から落ちてしまえ」という思いを持つとしたならば、それは暴力の再生産でしかないと思います。暴力を振るわれても振るい返すこと無く、相手の暴力を止めようとしているのが辺野古で平和を創るための行動です。業者の方々にも、施設局の方々にも、海上保安庁の方々にも、海上自衛隊の方々にも、「暴力に頼る作業」はして欲しくないのです。それを訴えるからには、私たちが非暴力でなければならないのです。「暴力で対抗することも出来るけれども非暴力で行く」というような「偽りの心」であってはなりません。「暴力を完全否定することが平和への道」であると阿波根昌鴻さんや金城祐治さんは教えてくれたのではないでしょうか。

今日も施設局による作業は続けられました。海上行動は本当に消耗するのです。阻止行動は「海のプロ相手」ですから、素人の集団ではなかなか思うように行かないことも多く、船にしがみつく、殴られても海底にしがみつくことしか出来ません。実に素朴な方法です。しかし損得勘定の一切無いその素朴さが人間として大切なのだと思います。

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