GMが破産した時 日本のマスコミは アメリカに進出したトヨタやホンダの車よりGMの車は高くて売れない などと自慢げに評論していた
トヨタやホンダは労働組合を作らせないようにアメリカ南部に工場をつくり、日本式労務管理を徹底して 恐怖の労働者支配で 車を売ってきた
恐慌の時代 このような労働者支配がいつまでも 続くと思っていたら大間違いだ
アメリカだけでなく日本でも 闘いはかならず始まる
7・29青年労働者集会で国鉄闘争基軸に4大産別の闘いがこじあけられれば うねりは確実に 全産業での 労働組合を よみがえらせる
すでに始まった森精機製作所での派遣労働者のたたかいを おしひろげていこう
韓国でのたたかいを紹介しますhttp://www.zenshin.org/com/ilm_back_no/ilm_396sm.htm#a1_3
金属労組サンヨン自動車支部
官製デモ粉砕しストライキ死守
組合員1100人が双龍自動車平沢工場内に立てこもり、整理解雇撤回を要求して無期限ストライキを続けている金属労組サンヨン自動車支部
スト25日目の6月16日、会社側は整理解雇の対象にならなかった職員を強制動員しての「労―労衝突」によるスト破りに打って出た!
緻密な「工場進入準備資料」を作成し、そのために「救社隊」と称するチンピラを合宿所に集めて暴力的制圧の訓練をしていたのだ
すべては会社側の策略だ
6月8日には、976人を整理解雇しようとしているサンヨン自動車が、3年後の2012年までに841人を追加採用する計画であることが判明
整理解雇の目的は、組合つぶし以外のなにものでもなかった
サンヨン自動車労組は15日に記者会見し、「平和的解決を願うと言いながらフォークリフトなど重装備を動員! 計画的暴力行為を助長して第3の殺人を挑発する政府と法定管理人を糾弾する!」と題する「緊急声明書」を発表
政府とパクヨンテ法定管理人に対し、「整理解雇=分社計画」の撤回を要求した
サンヨン自動車は今年1月に経営が破綻し、法定管理を申請(日本の会社更生法手続きに相当)
すでに正規職・非正規職の労働者ら3000人が工場から追い出され、この過程で2人の労働者が会社による脅迫と懐柔で苦しめられた末に脳出血と心筋梗塞で死亡
6カ月もの賃金未払いと無給休職を強いられた上に解雇通知が届いたのだ
「希望退職」で追い出された労働者への退職金も6月12日現在、支払われていない
□「これ以上殺すな!」
(工場正門前には棺桶が置かれ、真っ白な喪服を身にまとった家族対策委員会の家族たちが決死の覚悟で「これ以上殺すな」「一緒に生きよう」と訴えていた)
決戦前夜の15日、工場内で開かれたロウソク集会には組合員とともに家族らが集まり、「整理解雇粉砕! 決死闘争!」と叫んだ
緊張の中、夜が明けた。工場内に立つ高さ70㍍の煙突の上にも「勝利するまで降りない」と宣言して闘う組合員がいた
16日は高空籠城34日目だった
工場正門前には棺桶が置かれ、真っ白な喪服を身にまとった家族対策委員会の家族たちが決死の覚悟で「これ以上殺すな」「一緒に生きよう」と訴えていた(写真上)
午前8時を前に正門、裏門に会社の管理職らが集まり、正門には「不測の事態に備える」と称して警察の大型バス30台が待機
8時すぎ、民主労総、金属労組、民主弁護士会を始めとする諸団体が記者会見を行い、会社側の暴力鎮圧の中断を求めた
家族対策委員会のイジョンア代表は「私たちは必ず勝利し、間違っていない労働者がこのように闘えばよいという希望を示すだろう」と語った
この記者会見中にも、駐車場から正門前に強制動員された労働者が移動していた
その中には会社のユニフォームで偽装した「救社隊」の姿があった
1500人の官製デモが「ストライキ撤回! 正常操業!」などを叫んで工場への侵入を図る。これに家族たちが勇敢に立ち向かった
労組がマイクで鉄条網の中から訴えた
「官製デモに動員された皆さん。直ちに解散してほしい。10年、20年同じ釜の飯を食って現場で働いてきた労働者に石を投げるのか!」
「会社が『きょう来なければ懲戒解雇する』と言ったのも知っている
使用者側のウソにだまされるな! これ以上資本に利用されるな!」
激しい攻防の中、1人の女性が失神。それでも、驚くべき勇気を発揮した家族たちはひるまなかった(写真下)
(激しい攻防の中、1人の女性が失神。それでも、驚くべき勇気を発揮した家族たちはひるまなかった)
午前11時45分、やつらはすごすごと退散せざるを得なかった
ついに官製デモを粉砕。勝利した!
「あなたが荷物をまとめて無期限ストに入ったあと、初めて心に浮かんだ思いは子どもたちにどういう世の中を残したいのかだった
これ以上、理不尽な犠牲を生むことのない社会、一生懸命働く誰もが苦しむことなく幸せに暮らせる世の中、違いを理由に抑圧されることのない、私はそんな世の中で生きたかったんだと」
「だから今、工場を占拠し、顔が真っ黒に日焼けするまで、取るものもとりあえず、『共に生きよう』と叫んでいるのではないだろうか」
「きっと勝って、私と子どもたちの前にもっと素敵な夫として、もっと誇らしいパパとして堂々と立ってくれるように願う
そんなあなたの横で、この世で最も明るい顔で一緒に立っているから」
これは、サンヨン自動車労組家族のクォンジヨンさんが書いた夫への手紙だ
「整理解雇通知」を受け取って泣きじゃくっていた妻たちが、闘士となってピケを守り抜いた
ストライキを闘う中で労働者は自らの現実と社会の矛盾を理解し、自らの未来を切り開いている。勝利が見えてきた
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月刊『国際労働運動』(396号1-4)(2009/08/01)
News&Review
■アメリカ
GM破産、30年代を超える大失業の開始
フリント工場占拠の悪夢に脅える支配階級
□資本家に巨額ボーナス
4月30日、クライスラーが連邦破産法適用を申請したのに続き、6月1日、ビッグ3の最大手、ゼネラルモーターズ(GM)も同法の適用を申請した。アメリカ史上最大の製造業の破産だ
関連企業を含む大量解雇攻撃を意味する
ディーラーの大量廃業、大量解雇が始まっている
また、自動車部品会社40万人のうち少なくとも三分の一が1~2年のうちに失職すると商業新聞でさえ報じている
大部品会社(一次下請け)だけで、今年中に49社、2010年にさらに60社が破産するという
オバマ政権は、一方で自動車会社を破産させながら、他方、銀行、証券、保険会社には天文学的な救済資金を投入した
これは結局、労働者人民が負担するのだ
救済資金を提供されたAIGの経営幹部が1億6500万㌦(約161億7092万円)の巨額のボーナスを自分で自分に支払っていることが発覚し、人民の怒りが爆発した
オバマは、テレビに出て、「納税者への侮辱だ」といきまいてみせた
だが、公的支援を受ける企業のボーナス規制強化法案を撤回させたのはオバマ自身だ
政権の経済政策の中心であるサマーズ国家経済会議委員長は、巨額ボーナスが問題になった後でも、「ボーナスは巨額だが、契約を覆したら、この社会は成り立たない」とテレビインタビューで語っている
オバマ自身も、AIGや他の金融資本の巨額ボーナス問題は、契約を理由にして結局は認めていった
だが、オバマは、労働者に対する契約は、契約期間中であっても、変更するのが当然だという
□「労組が譲歩せねば破産」
UAWとGMやクライスラーとの労働協約は、契約である
その契約にもとづいて労働者は苦労して働いたのだ
だから、退職したら協約どおり年金を受け、医療を受けることは当然だ
だが、オバマは、「労働条件を下げて競争力をつけねばならない
UAWが協約を変更する譲歩をしないかぎり、破産法申請をするしかない」と迫った
資本家に途方もない巨額ボーナスを払う一方で、労働者からは医療さえ奪うオバマのやり口にUAWの労働者の怒りは爆発した
だが、UAW本部ゲテルフィンガー委員長らは、「破産を回避して雇用を守るためには、譲歩しかない」としてクライスラーとの協約改定を行った
4月27日、UAWは、かつてない大幅譲歩の協定を締結した
第一に、時給28㌦だったこれまでの労働者に加え、新規に時給14㌦の労働者を採用することを認めた
新採労働者には諸手当もほとんどない
労働者の間に階層を設けて、団結を破壊し、分断する攻撃に賛成したのだ
そして今後は、この新採労働者に比べて、従来からの労働者の人件費が高すぎるとして攻撃される道を開くものだ
第二に、退職者医療給付をカットし、「VEBA」と呼ばれる退職者医療基金に対してクライスラー社が払い込むことになっていた金額を、同社の株で支払うことにする
もともと会社側が医療費支払いに100%責任を持つのがUAWと会社側の協約であったが、最近の協約改定で、UAWがVEBAという投資基金を作り、そこに会社側が資金を払い込むことにした
このVEBAをUAWが投資運用し、その運用益で医療費をまかなうとされた
しかも、当初の会社側払込は、30%もカットされた
VEBAの資金が枯渇すると自動的に医療費が削減される仕組みが作られたのだ
今回、その仕組みが全面的に発動されたわけである
今後、会社側は、VEBAに現金で払い込むのではなく、紙くず同然になる破産会社の株式で払うということなのだ
第三に、次の協約改定に際しての「仲裁の拘束力の承認」と「ストライキ放棄」が決められた
通常は、どんな体制内労組指導部であっても、協約の有効期間中はともかく、有効期間が切れたら、スト放棄条項も失効するとしてきた
だが、今回は、協約期限を6年間として、その期間中ストを放棄する条項を入れただけでなく、さらには、期限切れ後の次の協約に向かって交渉する時でもスト放棄を入れたのだ
そして、「仲裁が拘束力を持つ」とは仲裁への異議は認めないということだ
仲裁人にすべて委ねるということだだ
それなら、一体何のために労働組合が存在するのだ
「スト放棄」とは、単に本部が闘争放棄するだけではない
これを協約で決めれば支部ストも協約違反=違法とされる
大量首切りや危険作業の強制、大幅賃下げなどに対して、やむにやまれず職場の労働者が決起しても逮捕や損害賠償の対象にされる
UAW本部は、組合員を権力に売り渡したのだ
UAW本部は、この新協約のほとんどの具体的な条項を組合員に隠し、「破産、工場閉鎖、解雇を回避するためには譲歩はやむをえない」という恫喝だけで抜き打ち的な組合員投票にかけた
そして29日、「組合員に批准された」と発表した
オバマは、翌30日、「クライスラーの破産法11条申請」を発表した
「労組が譲歩せねば破産」といって恫喝し、譲歩が確定したとたんに破産させたのだ
破産法が適用されると、破産裁判所の権力によって、以前の労働協約も変更させられる
資本に都合の良い部分だけを残し、他は破棄することもできるのだ
これほど露骨なペテンをやっておいて、オバマはGMの労働者に対してもまったく同じ手口を使った
労組の譲歩がなければGMの破産は不可避と言いいつつ、UAWの譲歩が確定したとたん、GMの破産手続に入ったのだ
そして、クライスラーとGMは、UAWの譲歩が確定したとたんに、次々に工場閉鎖と大量解雇を発表している
このペテンに協力したUAW本部に対する労働者の怒りは大きい
「譲歩派を倒せ! 倒した時初めて本当に変えることができる」
「力ずくて引きずり下ろせ!」
「これまでわれわれを貧困、病気、戦争に縛り付けてきた鎖をすべて引きちぎった時、初めて変化をかちとれる」
(SOS――「連帯の戦士」の6・14~17全米活動者会議への呼びかけ)
(写真 UAW組合員の工場閉鎖阻止集会(5月18日 ウィスコンシン州ケノーシャ))
□リパブリック工場占拠
このUAW本部の全面屈服と対照的な闘いが、昨年12月にシカゴで行われた「リパブリック工場占拠闘争」だ
昨年12月5日、リパブリック・ウィンドウズ&ドアズ社が労働者に3日後に工場を閉鎖し解雇すると通告してきた
その少し前から会社側が密かに最新鋭の設備を運び出している形跡があり、同社の労働組合の活動家の間で、工場閉鎖・全員解雇→組合のない場所での工場再開という攻撃が迫っていることが話しあわれ、その場合には、逮捕覚悟で工場占拠をしようと意思一致してきた
同社の労働組合、UEローカル1110(統一電機労組第1110支部)の約250人の労働者の工場占拠闘争は、たちまち全米の労働者に注目され、支援、支持があつまった
それには、連邦政府の金融救済資金を投入されていたバンクオブアメリカが同社への貸し渋りをしていたことへの怒りもあった
各地の同銀行本店、支店では労働者のデモや座り込みが行われた
もっとも特徴的なことは、リパブリックの工場占拠闘争が始まったとたんに、誰もがUAWの1936年~37年のシットダウンストライキを想起したことだ
デトロイトの近郊フリントにあるGMの工場で闘われたシットダウン(工場内での座り込み、占拠)は、工場内にこもった労働者と外の支援部隊が警官隊、州兵部隊と44日間も闘い抜き、ついにGMに労働組合を認めさせた画期的な闘いだった
この勝利を機に、UAWは3万人の組織から一挙に50万人の巨大労組に成長し、30年代階級闘争の疾風怒濤の大高揚の展望を開いたのだ
当時は、ソ連の権威とアメリカ共産党の権威が大きく、労働者の闘いはスターリン主義によって破壊されてしまった
資本家階級を代表する民主党ルーズベルト政権への協力に歪められたのだ
だが、現在は、たしかに労働運動を民主党支持に歪めていく勢力は存在するとはいえ、当時の共産党ほどの力をもった勢力はない
しかも、現在のアメリカ資本主義の危機は、30年代恐慌の時とは比べものにならないくらい深刻だ
だから、リパブリックの250人の工場占拠に支配階級は震え上がった
シカゴ市とイリノイ州の政治家たちも一斉に占拠闘争支持を表明した
大統領選で当選していたオバマも、支持表明をした
あらゆる勢力が、工場占拠に恐怖し、UEローカル1110の労働者を取り込もうと必死になった
バンクオブアメリカは、労働者の2カ月分の解雇予告手当と医療給付のための融資をすることを発表した
それだけではなく、リパブリックの工場を別の資本に買収させ、そこでUEローカル1110の労働者全員を同じ労働協約で、同じ賃金で再雇用することも決められた
リパブリックの労働者は完勝したのだ
2月、UEローカル1110は、全国各地に勝利報告ツアーにでかけた
デトロイトの報告会には、UAWを始め、AFL―CIO(米労働総同盟産業別組合会議)ミシガン州連盟、AFT(米教員連盟)、AFSCME(米州・郡・市職員連盟)、USWA(全米鉄鋼労組)、IBEW(国際電機工組合)など多くの組合代表や活動家が参加した
ローカル1110のロブレス委員長は、「多くの先達の闘い、特にGMフリントのシットダウンストライキがあってこそわれわれの勝利がありえた」と強調し、90歳以上になる2人のフリント占拠の闘士を紹介した
オレン・ハムさんはGMのいくつかの戦略的な建物を占拠し、警察と州兵の襲撃と戦った経験を語った
催涙弾を打ち込まれ、極寒の中で窓を開け放さねばならなかったという
ジェラルディーン・ブランケンシップさんは女性非常旅団のメンバーとして工場の外で警察や州兵と対峙するという中心的な役割を担ったという
また、工場閉鎖・1700人の解雇に直面する全米鉄鋼労組の支部長と交流した
大恐慌の中で実力で勝利をもぎ取った経験を、体制内労働運動の歪曲を粉砕し、世代を超え産業を超えて、拡大した時、30年代をはるかに超える闘いが爆発する
(写真 旧リパブリック工場の新規操業開始を発表するUEローカル1110のロブレス委員長。後方は新経営者とバイデン副大統領【4月27日】)
□ビッグ・ストライキ
そのための意識的な闘いがすでに開始されている
1934年のサンフランシスコのゼネラルストライキについては、毎年の11月集会を動労千葉とともに闘っているILWUローカル10、34(国際港湾倉庫労組第10、第34支部)を中心にして、この7月には75周年の学習会や記念集会・デモが行われる
労働者の団結の力への確信を深め、社会の主人公になっていくのだ
動労千葉、ヒロシマ・ナガサキの代表、民主労総ソウル本部も7月に訪米し、ともに闘う
アメリカの労働者と団結し、全世界の資本主義を打倒しよう
(村上和幸)
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